しかし、仏陀は《相応部・蘊相応・定経》の中において、以下の様に言う:<注244>
”Samādhiṃ、bhikkhave、
bhāvetha. Samāhito、
bhikkhave、bhikkhu、
yathābhūtaṃ pajānati.”
「比庫たちよ。
定を修習しなければならない。
比庫たちよ。
定力のある比庫は、如実に知ることができる。」
こうしたことから、あなたは、五蘊、五蘊の因を了知するため、及び五蘊の止息の為に、定力を育成しなければならない;
あなたは、それらの無常・苦・無我の本質を了知する為に、定力を育成しなければならない。
あなたは、阿羅漢道にある時と般涅槃の時、それらが、止息するのを見るであろう。
仏陀は同様に、《諦相応・定経》の中において、四聖諦を知見する為に、禅修行者に定力を育成する様にと、教導している。<注245>。