南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~翻訳者冥利

去年の12月から始めました 『親知実見』 の翻訳、なんとか、60%くらいまで来ました。

半分過ぎると、少しほっとします。

本日5月18日に翻訳しました 『親知実見』

中国語原文P 249に、

【慧解脱とは、純観阿羅漢の事】とありまして、早速、

タグ付けしておきました・・・

これ、ずっと、ずっと、長い間、知りたかったことなのです。

大昔、大乗の仏教書(中国語)を読んでいまして、

《慧解脱》

という言葉が出てきましたけれど、仏教用語に関する解説がなく、慧解脱とは何か、全然分かりませんでした(行間の前後を勘案した推測では、修行すれば、仏教的な智慧が身につく、的な感じでしたが、どんな修行をして、どんな智慧が身につくのかは、謎のままでした)。

オ・セヤドーは、『親知実見』で、はっきりと、

<慧解脱とは純観阿羅漢の事=純観の修行(サマタの修行抜きに、いきなり四界差別の修行をする事)を、最後まで進んで、阿羅漢になった者>

と定義しています。

ああ、すっきりしました。

翻訳者の役得!

翻訳者冥利!

ですね。

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>