去年の秋、オークションで、アシュガの抜き苗、一本50円を二本購入して、般若精舎の玄関先に植えました。
時々、枯れていないか確認するぐらいで、今年の春を迎えると、アシュガは、ランナーを出して、どんどん広がって行き、沢山の青色のお花を、咲かせました。
あんなに小さかったアシュガは、今、80cm四方に広がって、もう雑草にも負けないほどになりました。
アシュガの、着実に、ランナーを出して広がって行く様子を見ていて、人間の精神的成長も、こうありたいな、と思いました。
いえ、人間も、このアシュガみたいに、どんどん成長して欲しい、ということではなくて、適切な場所におかれた命は、エネルギーを吸収し、充満させつつ、<己自身の摂理>に従って、確実に成長していく。
ゆっくりと、一歩一歩、着実に成長した命は、強くたくましく、楽しいもの、嬉しいものに成っていくものだな、と思ったのです。
仏教を学んでいますと、仏教のエッセンスを理解し、吸収して、どんどん成長したい、一日も早く悟りたい、と思う時もありますが、無理な背伸びをすると、教条的になり、他者に不寛容になり、他者に教義を押し付ける様になり、邪教になっていく・・・
人間的な成長、仏教の悟りを得るのに、慌てない、焦らない。
[(自分なりの努力で)環境を整え、ゆっくり成長していいんだよね]とアシュガと対話しています。
成果主義の傾向のある己自身に、自戒を込めて。