南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#45-5

色七法

色七法を用いて、四種類の生因の色法(業生色、時節生色、心生色と食生色)<注362>を識別する方法である。

1)色七法の第一法は、この一期の生命の結生から死亡の間の色法を、無常・苦・無我として観照する。内観、外観する。2)色七法の第二法は、本期の生命の中の、異なる段階の色法を、無常・苦・無我として観照する。内観、外観する。

あなたは、本期の生命を、100年と見做して、それを三個の時期に分割する。一期は、33年である。その後、一つひとつの期間の色法が、そこにおいて、生起し、かつ、滅し去って、次の期間に引き継がれることがない事を観照する。すなわち、無常・苦・無我である。

次に、本期の生命を、更に短く区切り、同様に、かの如くに観照する。

100年の生命を:

10個の期間に区切る。一つひとつの期間は、10年である;

20個の期間に区切る。一つひとつの期間は、5年である;

25個の期間に区切る。一つひとつの期間は、4年である;

33個の期間に区切る。一つひとつの期間は、3年である;

50個の期間に区切る。一つひとつの期間は、2年である;

100個の期間に区切る。一つひとつの期間は、1年である;300個の期間に区切る。一つひとつの期間は、四か月である;600個の期間に区切る。一つひとつの期間は、二か月である;2400個の期間に区切る。一つひとつの期間は、半月である。

最後に、毎日を二個の期間に区切る。

次に、六個の期間に区切る。

一つひとつの種類ごとの情況を観照する。色法は、その時、その時に、生起し、かつ滅し去る。次の時期、時間に引き継がれることはない。それはすなわち、無常・苦・無我である。

更に一歩進んで、時間を短縮して、身体の一つひとつの動作の過程(を観照する):前進、戻る、前を見る、横を見る、手足の曲げ伸ばし。次に、一歩一歩の歩みを、6個の段階に分割する:足を上げる、もっと上げる、前に移動する、落下させる、地面に触れる、踏みしめる。

(上に述べたのと)同様に、この100年の生命の中の、一つひとつの段階における色法の無常・苦・無我を観照する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>