南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#45-7

非色七法

非色七法において、あなたは、色七法の三相を知見することができる所の、観の修習心(名法)の無常・苦・無我を観照しなければならない。

この事は、あなたの観照の対象は、観の修習心で有る事を意味しているが、それはすなわち、その後に生起する所の観の修習心でもって、一つひとつの情況下における、観を修習する心<注364>を観照するのである。

1)非色七法の第一法は、先に、色七法の色法を、無常・苦・無我として観照するものの、しかし、これらの色法は、一つの全体(kalāpa)として、観照する。そして、引き続き、次に、これらの色法を知見することのできる名法の無常・苦・無我を観照するのである。

この事は、あなたが、これらの色法の全体を無常であると観照した後、次に、その後に生起する所の観の修習心によって、その前の、観の修習心自体の、無常・苦・無我を観照するのである。

これらの色法の全体を苦及び無我として、観照する方法は、上に述べたのと同じである。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>