Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~江南の壺

 写真は、40年前に、長江下りで観光船に乗った時、船内の売店で購入した壺(雑器。売買許可済み骨董品)です。

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私は、若い時は、男女平等主義者で(現在もそうですが)、自分の立場を明確にし、はっきり意見を言うには、女性である自分も、仕事を持たねばならないと思っていました。

その為、結婚しても、当然の様に共働きでしたが、しかし、子供が出来てからの育児と家事のワンオペは、もう、本当に地獄。

身体が丈夫でなかった私は、二児を抱えながらの、

9:00~17::00 の正社員は務まらず、パートのタイピストなどをして凌いでいましたが、色々考えて、華僑の子女として、小中時代に中華学校に通っていたお蔭で、北京語のバイリンガルである事を最大限生かすことにして、フリーの中国語通訳に転身しました。

その最初の仕事が、中国の長江川下りツアー(重慶から宜昌まで、二泊三日の船旅)の添乗員兼通訳でした。

この種のツアーでの、私の仕事は、食事の案内と、船内放送のあった時の通訳が主な仕事で、まさか途中で勝手に下船するお客様もいないので、私も船上で、割とのんびり、リラックスしていられました。

その船内の売店で見つけて購入したのが、この壺。

中国の、江南の庶民の雑器、という所でしょうか?(一応、骨董品ということで、お尻に<売買許可印>という、粘土の様なものが、貼られています)

その後、同じく、添乗兼通訳で、チベットに行けたのは幸いでした(ラサ郊外、羊八井という所にある発電所を視察しに行きました。ラサ市内に電力を供給している、非常に小さい発電所でした。勿論、お定まりの、高山病になりました。主に頭痛と吐き気です)。

チベットは、雪を被った山々が目の前、手に取る様に鎮座し、空気は凜として、神々が住む所と言われて、納得しました。

我が家の暴れん坊将軍、もとい、次男は、世界放浪の旅の途中、成都からバスに乗ってラサに行ったそうで(私は、北京→成都→ラサの飛行機便)、その時期、チベットは、外国人禁制でしたので、上下、人民軍の軍服を着用し、何日間も、聾唖者の振りをしていたそうです。但し、ラサを目前に、バスに乗り込んできた警察に、身分証明書の提示を求められ、万事休して、日本のパスポートを提示したとの事(警官はあきれた顔をして、入境OKしてくれたそうです)。

その旅行記は、抱腹絶倒、涙なしには読めないですが、それはまた次回に。

 <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>