問7-4:サンガの為に作業(奉仕)することは、己自身の禅修行に影響しますか?
人によって異なりますか?
それとも、ある程度の定力を育成した後であれば、奉仕をしても、禅修行に影響を及ぼすことはないですか?
答7-4:仏陀は、かつて、以下の行為をする比庫を批判した;事務を楽しむ者(kammārāmatā);
おしゃべりを楽しむ者(bhassārāmatā);
睡眠を楽しむ者(niddārāmatā);
交際を楽しむ者(saṅgaṇikārāmatā);
諸々の根を守らない者(indriyesu aguttadvāratā);
飲食において節度を知らない者(bhojāne amattaññutā);
睡眠を制御しない者(jāgariye ananuyuttā):
「睡眠の制御」とはすなわち、睡眠を節制し、止観の修習に勤める事;
怠惰(kusita/kosajja):止観の修習に精進しない事。
こうしたことから、もし、あなたがサンガの為に、または己自身のために、これらの事柄(仕事、作業)をしなければならないならば、なるべく早く完成させて、その後に、平静な心でもって、禅の修行をする事。
もし、余りに作業(奉仕)に耽溺するならば、それは禅修行の障礙になる。
というのも、その様であるならば、禅修行の所縁に対して、強くて力のある正念を獲得できないが故に。
作業(奉仕)に耽溺していては、良好な定力を得ることはできない。