Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#49-6

我々は如何にして信心(=確信、以下同様)を表現するか

あなたは、仏陀の教法に対して、充分に強い信心を擁しているか?

《陶師経》(Ghaṭīkāra Sutta)の義注の中において、以下の様に言う:

”Pasanno ca pasannākāraṃ kātuṃ sakkhissati.”

「信心(=確信)のある者は、修と学によって敬虔を表現する。」(M. A. 2.284)

もし、一人の男性または女性が、敬虔さを表現できないのであれば、我々は、彼または彼女が、真正なる信徒である、とは言えない。

もし、あなたに、仏陀の教法に対して、真正なる信心(=確信)があるならば、あなたは、それらを徹底的に学ばなかればならないし、それらを修行しなければならないし、かつ、阿羅漢果を証悟するまで、決して止まる事がない。

これらは、仏陀が般涅槃する前(に残した所)の重要な遺教である。

もし、我々が、父母に対して信頼があれば、我々は、彼らの教導を受け入れる。

同様に、我々は、我々の父の話を聞き、従わねばならないーー我々の父とは仏陀である。

我々は、何を学び何を修行しなければならないのか

では、これらの教法とは何であるか?

それらは:

●四念処(cattāro stipaṭṭhānā)

●四正勤(cattāro sammappadhānā)

●四神足(cattāro iddhipādā)

●五根(pañcindriyāni)

●五力(pañca balāni)

●七覚支(satta bojjjañgā)

●八支聖道(ariyo atthañgiko maggo)(D. 2.184)

それらは、合わせて37菩提分法(budhipakkhiyadhamma)と呼ぶ。

我々は、以下に、簡単に説明する。

パーリ聖典の中において、仏陀は聴衆の根性(性質、性格)に基づいて、異なる方式を用いて、37菩提分を教導した。

パーリ聖典の教法は、37菩提分に帰納することができる;

もし、それを濃縮するならば、ただ、八支聖道となる;

更に纏めれば、ただ三学になる:戒、定、慧である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>