Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

般若の独り言~負うた子に教えられ

あなたは幸せか?

と問われれば、

「ええ、とっても」

と答えたい。

子供の時から仏教が好きで、でも、日本の大乗仏教は、しっくりこない。

原因は各種あるけれど、その内の一は、日本の大乗仏教は、ゴータマ仏陀の制定した、戒と律を完全に無視しているし、仏陀の肝心要の教え、無常・苦・無我、刹那生滅を、説かないから。

それで、タイや緬甸に行って、安般念(入出息念、アーナーパーナサティ)や、慈しみの瞑想や、死随念等教えて頂いたら、これが効いて、私の心は、相当に穏やかになりました。

<心がすべてを先導する>

と言う様に、心が穏やかで落ち着いていれば、日常生活の中で生じる困難は、大きなものは中くらいに、中くらいのものは小さく、小さいものはなかったものに、する事が出来る。

これが分かっただけでも、人生の宝物を入手したのと同じ、幸せでないわけがない。

先月、オハナ(保護犬、享年推定15歳。ペキニーズ雄)が、老衰に肺炎を併発して亡くなったけれど、彼もまた、毅然としてこの世を去って行った。

私は、負うた子に教えられた。

晩節を汚さず、毅然としてこの世を去るのが、私の最後の仕事になった。

<緬甸パオ森林/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>