Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(2-8)(私家版)

仏法において、:「万法は、因と縁によって生起し、因と縁によって滅する」と考える。もし、因と縁がいまだ存在するならば、たとえ、色聚が滅したとしても、必ずや、再度生起する。科学者が保持する、「エネルギー不滅の法則」(Energy cannot be destroyed)の理念は、仏法とは甚だ遠い。仏法は言う:「もし、因と縁が存在するならば、それは存在する。因と縁が滅すれば、それは滅する。」科学者は、ただ、色聚の果を研究するだけであって、色聚が生起する事を惹起する、その原因を研究しない。故に、彼らは絶え間なく議論する:「滅した。滅してどこに行った?」しかし、仏法の中においては、滅しても再度生起するという。というのも、因と縁がいまだ存在するが故に。こうした事から、《アビダンマ論》は、世間的な科学を超越しているのだ、と言える。

  <願以此功徳、早日証得涅槃楽〉

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

   Paññādhika Sayalay般若精舎>