Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(2-23)

心の特徴は、ただ一個。目標を識知する事である;

心所は、心に随伴して生起し、心が目標を識知するのを、全面的に幇助する。

心は、一個の色(色彩)を見た時、それが青色なのか、藍色なのか、または白色なのはか分からないでいる。

その時、必ず心所の助けがあって、初めて、藍色であるとか、白色であるとか、青色であるとかを識知する事ができる。

ゆえに、心は心王と言われ、心所は陪臣だと言われる。

一個の心識刹那には、ただ一個の心のみが生起するが、しかし、随伴して生起する心所は、7個であったり、8個であったり、10個または33個、あるいは35個であったりする。

というのも、心は、これほど多くの心所に手伝ってもらって初めて、目標を識知することができ、目標に対して行動を取る事ができるのである。

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

   <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

    Paññādhika Sayalay 般若精舎>