Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-3)

心、心所、色法は、有為法、または因縁和合の法という。

というのも、この三者は共に、因と縁に依存して生起するが故に。

因と縁が滅する時、それらもまた滅し去る。

故に、無常である;

無常の圧迫を受けるが故に、

それらは苦である;

(そこには)一個の主宰(者)も存在せず、人間もまた、心識を主宰する事は出来ない。

眼識が、それを見たくないと思っても、不可能である。

私の心が、物思いをしたくないと思っても、不可能である。

眼識が一個の色彩を見る時、生起する所の反応等々は、皆因縁の法であり、あなたは、コントロールする事は出来ない。

故に、一切の有為法は、みな無我であり、因縁生(因と縁に依って生じ)、因縁滅(因と縁に依って滅する)なのである。

四個目の究極法は「涅槃」である。

涅槃は無為法であり、因縁和合とは無関係である。

因縁和合と無関係であるならば、常であり、永恒であり、楽である。

仏陀の時代には、非常に多くの阿羅漢、比丘、比丘尼が存在したが、彼らは出定した後、必ず以下の様に言った:「ああ!非常に楽しい!非常に楽しい!」

これは、この涅槃の楽を言うのである。

涅槃には我(私)はなく、涅槃は常、楽、無我である。

 (3-4につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Paññādhika Sayalay 般若精舎>