南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-8)

しかし、実際には、視ているのは、眼識である。

色塵(色彩)が眼根を衝撃する時、眼識が生起する。

これは因縁法である。

音声が耳を衝撃する時、耳識が生起する;

食べ物の味が、舌根を衝撃する時、舌識は生起する;

身体が揺れる時、身識は生起する。

また、これら一つひとつは、皆、生・滅するものである。

耳が(音声を)聞いたとして、(それが)滅した後、また(耳識が)生起する。

音声が、引き続き長く(あなたの耳を)衝撃するならば、耳識は、持続的に生起して、長く音を聞き続ける事になる。

眼識、舌識もまた同様である。

これらは、皆、因縁和合の法であり、決して「我(私)」が視ている、聞いている、食べている、揺らしている訳では、ない。

(3-9につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

     Paññādhika Sayalay 般若精舎>