Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-12)

仏陀は彼を叱責し、加えて、彼に縁起を教えた。

仏陀は言う:

「心識には多くの種類がある。

眼識、耳識、鼻識、身識、舌識等・・・

私が言う種々の識は、みな、因と縁が和合して生じるものである。

因と縁の和合がなければ、識は生起しない。

識の名称は、それが依存して生起した所の、因と縁によって命名される。

例えば眼識、色塵があなたの眼根を衝撃する時、眼識が生じる。これを耳識とは呼ばない;

音が耳根を衝撃する時、耳識が生じる;

匂いが鼻根を衝撃する時、鼻識が生じる;

味が舌根を衝撃する時、舌識が生じる。

故に、識は、それが生起する所の、因と縁によって命名される。

色塵が消失するや否や、眼識は生起しなくなる。

故に、因と縁が消失すると、眼識もまた、共に消失するのである。」

(3-13につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽> 

   <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

    Paññādhika Sayalay 般若精舎>