Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-14)

心の二分法

今、心の二分法を説明する。

この心識に対して、非常に徹底的に理解する必要がある。というのも、 《アビダンマ論》全編は、心と関係があるが故に。

我々が業をなす時、この心でもって業をなす;

受け取る果報は、この業をなす心によって、齎される。

故に、心を理解する事は、非常に多くの悪業を取り除く事ができる。

心は、「界」によって、四種類に分類する事ができる:

欲界心(54)、

色界心(15)、

無色界心(12)、

出世間心(8)。

心はまた、「本性」によって、以下に分類する事ができる;

善心(21)、

不善心(12)、

果報心(36)、

唯作心(20)。

果報心と唯作心は、また、無記心とも言う。

なぜ、無記心と呼ぶのか?

というのも、それらは、非善、非悪であるが故に。

果報心(36)は、また、有因心(21)に分類する事ができる。それは、

欲界果報心(8)、

色界広大果報心(5)、

無色界広大果報心(4)、

出世間果報心(4)で、合計21個。

及び、無因心(15)の果報心(すなわち);

無因不善果報心(7)、無因善果報心(8)

である。

(3-15につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽> 

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

   Paññādhika Sayalay 般若精舎>