南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-21)(私家版)

上座部では、菩薩は凡夫であると見做している。

菩薩の境地は、初果阿羅漢に及ばない。

というのも、初果阿羅漢は、すでに、三種類の煩悩を断じているが故に。

菩薩はいまだ、いかなる煩悩も断じてはおらず、故に、菩薩は、今後非常に多くの世において、地獄に生まれることもあり得るのである。

煩悩を断じていないのであれば、必ず悪事をなすし、それが原因で、地獄に落ちる事がある。

これが、上座部における、菩薩の定義・解釈である。

(3-22につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

   <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

    Paññādhika Sayalay 般若精舎>