翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-27)(私家版)
3、果報心:
上記の、二種類の善と不善は、業となり、その業によって果報が生じる。
これを果報心と言う。
果報心には、善も不善もなく、業の熟するに従って、生起する心である。純粋に心に関連しているのみであって、身体とは無関係である。
4、唯作心:
業でもなく、果報でもない、唯一、活動と関係があり、業をなす事はない。
阿羅漢の心は、唯作心と言う。
というのも、阿羅漢の心は、業をなさないが故に。
凡夫の、ある種の心はまた、唯作心である場合があるが、それについては、今後説明する。
果報心と唯作心の二者は、皆、非善であり、また非不善でもある。
それらは無記(abyākata)に列せられるが、すなわち、無記心である。
(3-28につづく)
★句読点は中国語原文を優先尊重。
<願以此功徳、早日証得涅槃楽>
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/
Paññādhika Sayalay 般若精舎>