南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-27)(私家版)

3、果報心:

上記の、二種類の善と不善は、業となり、その業によって果報が生じる。

これを果報心と言う。

果報心には、善も不善もなく、業の熟するに従って、生起する心である。純粋に心に関連しているのみであって、身体とは無関係である。

4、唯作心:

業でもなく、果報でもない、唯一、活動と関係があり、業をなす事はない。

阿羅漢の心は、唯作心と言う。

というのも、阿羅漢の心は、業をなさないが故に。

凡夫の、ある種の心はまた、唯作心である場合があるが、それについては、今後説明する。

果報心と唯作心の二者は、皆、非善であり、また非不善でもある。

それらは無記(abyākata)に列せられるが、すなわち、無記心である。

(3-28につづく)

★句読点は中国語原文を優先尊重。

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

   Paññādhika Sayalay 般若精舎>