善心の受には、二種類ある:
悦具と捨具である。
8大善心の中の四個は、智と相応する(心で)、四個は、智とは不相応(の心)である。
智と相応する心には、三種類の因が存在するーー
すなわち、無貪・無瞋・無痴である。
8大善心の一つ目は、悦具智相応無行一心である。
智と相応する所の「智」とはすなわち、52個の心所の中の慧根の事である。
智慧には、色々なレベルのものがあるが、8大善心の中の「智」は、
因果を知っている、
善と悪を知っている、
無常・苦・無我を知っている、
ということを主としている。
観智(観禅)を実践している時、例えば音声が聞こえたとして、あなたが音声の無常・苦・無我を観じれば・・・あなたには、
悦具智相応無行一心 が生じる。
苦受が生起する時に、あなたが無常・苦・無我を観ずるならば、同様に、
悦具智相応無行一心 が生じる。
故に、この智慧は、また、無常・苦・無我の了知を主とする。
そして、これは、8大善心の中の智慧である、と言える。(3-81につづく)
<願以此功徳、早日証得涅槃楽>