南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-80)(私家版)

善心の受には、二種類ある:

悦具と捨具である。

8大善心の中の四個は、智と相応する(心で)、四個は、智とは不相応(の心)である。

智と相応する心には、三種類の因が存在するーー

すなわち、無貪・無瞋・無痴である。

8大善心の一つ目は、悦具智相応無行一心である。

智と相応する所の「智」とはすなわち、52個の心所の中の慧根の事である。

智慧には、色々なレベルのものがあるが、8大善心の中の「智」は、

因果を知っている、

善と悪を知っている、

無常・苦・無我を知っている、

ということを主としている

観智(観禅)を実践している時、例えば音声が聞こえたとして、あなたが音声の無常・苦・無我を観じれば・・・あなたには、

悦具智相応無行一心 が生じる。

苦受が生起する時に、あなたが無常・苦・無我を観ずるならば、同様に、

悦具智相応無行一心 が生じる。

故に、この智慧は、また、無常・苦・無我の了知を主とする。

そして、これは、8大善心の中の智慧である、と言える。(3-81につづく)

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>