Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-4)(私家版)

出家とは、一人の人間の、その身と心がともに、仏陀の教法に具入する事を意味する。

髭と頭髪を剃り落とし、俗装を放棄して、袈裟を纏う。

(しかし)これは、ただの身出家である;

俗心を捨てるのは、髭と頭髪や俗装を捨てるほど、容易ではない。

一人の凡夫は、袈裟を纏いながら、俗心はなお、以前と変わらない事もあり得る。

身出家は、何分かの内に完成する事ができるが、しかし、心出家は、それほど容易には完成しない。

ある種の人々は、身出家しているものの、心出家は、全くもって実践する事あたわない。

この様な出家者は、俗心で一生を終える事になる

(5-5につづく)

<願以此功徳、早日証得涅槃楽>