我々は、ただ一冊の本の中から、完全な、すべての、掌握するべき仏法を、見つけ出す事はできない。
というのも、これらの仏法は、三蔵の中の、異なる典籍の中に、分散・分布しているが故に。
もし、学生が、一人の老師(指導者、教師)につき従って学習した事がないのであれば、(仏法を理解して)整理するのは、一定の困難が伴うであろう。
本書の書名は、《教海覚舟ーー上座部出家律儀要略》で、それは、大量の、この類の仏法の内容を包括している;
この類の仏法を理解したいと願う導師の方々と、サンガの構成員は、この書を参考にする事ができるし、かつ、その中から利益を得る事ができる。
(5-10につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>