南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-101)(私家版)

阿羅漢生笑心の作用とは、阿羅漢をして、欲界の事・物に対して、微笑を生じせしめる、という所にある。

彼の笑いとは、ただ唇を少しばかり動かすだけ、である。我々の様に、大口を開いて笑ったりしない。

ある時、神通第一のモッガラーナ尊者がラッカナ比丘(Lakkhana)と托鉢に出たが、非常に多くの餓鬼が、付近を漂っているのを見て、心中に悦具阿羅漢生笑心を生じ、口の端を少し緩めて笑った。

ラッカナ尊者は不思議に思って訊ねた:

「尊者、あなたはなぜ、笑っているのですか?」

モッガラーナ尊者:

「ゴータマ仏陀の前に出た時に、あなたは再度、この問題を私に訊ねて下さい。」

その後、二人は仏陀の所へ行ったので、ラッカナ尊者は、この問題を蒸し返して、モッガラーナ尊者に訊ねた。

モッガラーナ尊者は言う:

「私は先ほど、非常に多くの餓鬼が、付近で浮遊しているのを見たのです。」

仏陀は言う:

「私が成道した時もまた、同じ様な餓鬼が、付近で漂っているのを見ました。ある者は、頭が人間で、身体が蛇で、ある者は、首が針の様に(細く)、なのに、お腹は妊婦の様に大きい。お腹がこの様に大きいのに、首は細い為に、食べられる物は非常に少なく、その為、いつもお腹を空かしている。」

この様に、仏陀は、各種各様の餓鬼を、描写して聞かせた。

(3-102につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>