南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-116)(私家版)

五禅支が代表する所の意味は、以下の通り:

1、尋:心が、安般念似相に安置しつづけるのを尋と言う。たとえば、蜜蜂が、蜜を集める時、己自身全体を花の中に投入する様なもの。

2、伺:心をして、不断に、安般念似相に注意を向け続ける事。蜜蜂が、花の周りをブンブンいいながら、飛び回る事を伺と言う。

3、喜:似相に対して喜ぶ事。

4、楽:似相の楽受または楽しさを体験する事。

5、一境性:似相に対する一心による専注。

(禅修行者は)禅定から出てきた後、この五個の禅支を検査しなければならない。先ほど、己自身が入っていたのは、初禅であるか、二禅、三禅、四禅または五禅であるか、と。

(3-117につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>