五個の色界唯作心
唯作心は阿羅漢の心である。
しかし、すべての阿羅漢が、みな、五個の色界唯作心を擁しているとは限らない。というのも、阿羅漢全員が、みな、ジャーナを擁しているとは限らないが故に。
ある者は、慧解脱の阿羅漢で、この心は、この様な阿羅漢の心において、生起する事はない。
しかし、阿羅漢にとっては、ジャーナを修するのは非常に容易である。というのも、ジャーナを証する基本的条件は、五蓋を克服し、五蓋を鎮伏する事であるが故に。
阿羅漢の心中には、すでに煩悩はなく、五蓋を克服するのは、些細な事柄であるが故に、彼らは簡単にジャーナに到達する事ができる。
(3-119につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>