★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(6-21)(私家版)
一人の僧人が、仏法を教導するならば、千人を超える、非常に多くの人々が、今生と来世において、利益を獲得する事ができる。
清浄な僧人は、たとえ、他人に対して、仏法を教導しなくても、自我の浄化に専注するだけであっても、世間を利益する事ができる。
一人の人が、もし、比丘の清らかな戒徳を知る事ができたならば、その時に、彼が比丘に対して発する所の慈心は、殊勝な功徳を齎す事ができる。
《大吉祥経》の義注の中において、以下の様に記載されている。
ただ一人の比丘を見ただけであっても、累積した功徳は、千生の内において、眼の疾病から遠く離れる事ができる。
また、獲得した眼は、豪邸の宝窓(ステンドグラス)の様に、五彩に輝き、100千劫において、人天の楽を享受する事ができる。
(6-22につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>