故に、もう一度、ふたたび、大地全体を目標に取り、その後に、大地の一つの空間に、注意を向ける。
ちょうど、皮膚に毛孔がある様に、大地の空隙に注意を払い、空、空、空と観ずる・・・この様にすると、大地全体は見えなくなり、一片の虚空だけが残る。
次に、虚空を所縁に取り、空無辺処、または虚空、虚空、虚空と、黙念する・・・この様にすれば、空無辺処無色禅を証得する事ができる。
空無辺処無色禅には、二個の禅支がある。
すなわち、捨と一境性である。
(3-126につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>