南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-127)(私家版)

識無辺処無色禅から、次に、無所有処無色禅に入る為には、空無辺処禅心の不存在を目標としなければならない。

というのも、一個の心識刹那において、二個の心が同時に生起する事は不可能な為、故に、識無辺処善心が生起する時、空無辺処禅心は、存在しえないからである。

この不存在を目標に取り、無所有、無所有、無所有・・・と観ずれば、無所有処無色禅を証得する事ができる。

無所有処無色禅もまた、二個の禅支である。すなわち、捨と一境性。

(3-128につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>