翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-127)(私家版)
識無辺処無色禅から、次に、無所有処無色禅に入る為には、空無辺処禅心の不存在を目標としなければならない。
というのも、一個の心識刹那において、二個の心が同時に生起する事は不可能な為、故に、識無辺処善心が生起する時、空無辺処禅心は、存在しえないからである。
この不存在を目標に取り、無所有、無所有、無所有・・・と観ずれば、無所有処無色禅を証得する事ができる。
無所有処無色禅もまた、二個の禅支である。すなわち、捨と一境性。
(3-128につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>