★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-28)(私家版)
パーチェカ仏は、バーラーナシー王に、出家の楽の、ほんの一部分を開示しただけであったが、王は、即刻、真相を見てとり、王位を放棄して、剃髪得度して出家し、その上、ジャーナと殊勝智を証得し、死後、梵天界に生まれた。
まさに、常に言われる所の
”Pabbajitabhavo dullaabho”(出家は稀で得難い)
である。
世間的欲楽は、どこにおいても存在するし、動物でさえも擁している。
智者は、稀で得難い出家の道を選択して、生死輪廻から解脱し、涅槃の寂静に入るのである。
(8-1につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>