四個の無色界唯作心
四つの無色界唯作心は、無色禅を擁する阿羅漢にのみ、生起する事ができる。
阿羅漢が、空無辺処無色禅に入ると、心流に、空無辺処唯作心が生じる。空無辺処善心ではない。
阿羅漢(の心流において)、もし、生起するのが空無辺処善心であるならば、善心は、果報を再生する事となる。
しかし、阿羅漢は、徹底的に煩悩を断じ滅してあるので、彼の一切の善なる活動は、果報を生じることがない。
故に、心中に生起するのは、唯一、唯作心のみとなる。
色界心、無色界心は、すべて、三因である:
それはすなわち、
無貪・無瞋・無痴であり、この事は、智慧がなければ、ジャーナを証得できない事を意味している。
阿羅漢が、無色界空無辺処禅心に入ると、ただ唯作心のみが生起する。
というのも、空無辺処果報心は、空無辺処地梵天神に生まれる時の、結生識になる事しかできないが故に。
(3-142につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>