南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(8-4)(私家版)

コーンダンニャは、刹那に、まるで奇跡の様に、隠士の姿が脱げ落ちて、自然に、大長老の威儀が現れた。

身体には袈裟を纏い、手には托鉢用の鉢を持ち、まるで出家して、60余年の長老の様であった。

仏陀は、ただ口頭で、

”Ehi bhikkhu” という、最初の偈頌を述べただけで、隠士コーンダンニャは、出家が決まり、かつ具足戒を受戒したのである(upasampādā)。

これより、仏陀の教法において、出家と具足戒の伝統が始まったのである。

(8-5につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>