この様にして、世の中に、如来を含めて、合計61人の阿羅漢が出現した。
ある日、仏陀は、60人の阿羅漢に以下の様に告げた:
”比丘たちよ。
私は已に、すべての執着を、断じ除いた。
あなた方もまた、已に、すべての執着を、断じ除いた。
比丘たちよ。
人々の幸福の為に、遊行・説法しなさい。
二人で、同じ場所に行ってはならない。
衆生に仏法を教導すれば、仏法を理解する人は、必ずや、いるに違いない。”
言い終えると、如来は、比丘たちを、それぞれ異なる地方へと派遣し、己自身は、ウルベラ(uruvela)に徒歩で向かったのである。
(8-9につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>