阿羅漢は、残りの不善心を断じ除くが、それはすなわち、四個の邪見不相応貪根心と一個の掉挙相応痴根心である。
故に、12個すべての不善心は、すでに、徹底的に断じ除かれている訳である。
阿羅漢の心中において、二度と再び、不善心が生起する事はない。
出世間心は、合計八個あるが、四個は道心で、四個は果心である。これらはみな、涅槃を所縁に取る。
聖者が、涅槃の寂静を体験しようとする時、例えば、アナーガーミが涅槃の寂静を体験する時、彼はアナーガーミ果定に入るが、阿羅漢果定に入る事は出来ない。
阿羅漢道果を証悟して初めて、阿羅漢果定に入る事ができる。
また、すべての聖者は、前進するが、後退する事はない。
これは法則である。
(3-164につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>