南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-163)(私家版)

阿羅漢は、残りの不善心を断じ除くが、それはすなわち、四個の邪見不相応貪根心と一個の掉挙相応痴根心である。

故に、12個すべての不善心は、すでに、徹底的に断じ除かれている訳である。

阿羅漢の心中において、二度と再び、不善心が生起する事はない。

出世間心は、合計八個あるが、四個は道心で、四個は果心である。これらはみな、涅槃を所縁に取る。

聖者が、涅槃の寂静を体験しようとする時、例えば、アナーガーミが涅槃の寂静を体験する時、彼はアナーガーミ果定に入るが、阿羅漢果定に入る事は出来ない。

阿羅漢道果を証悟して初めて、阿羅漢果定に入る事ができる。

また、すべての聖者は、前進するが、後退する事はない。

これは法則である。

(3-164につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>