★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(10-3)(私家版)
もし、一人の、資格のない不合格の比丘が、戒師になり、かつ、他人の為の剃髪得度するならば、悪作を犯す事となる。
如来は、色々な場面において、色々な方式でもって、戒師または導師(弟子を指導する人)に必要とされる素養について、述べている。
これらは、《律蔵・大品・大犍度》において、見つける事ができる。
《義務犍度》と、法と律の中において、以下の様に言われる:
少なくとも、10年間、具足戒を受けた比丘だけが、弟子を育成する能力を擁する;
弟子に、不満による感情的な状況(の発生)があった場合、彼の為に、気持ちを和らげられる様な(その様な指導者がよい)。
(10-4につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>