Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-169)(私家版)

もし、彼が、空無辺処に入ったのであるならば、ただただ、空無辺処唯作心のみが、ずっと、生・滅し続ける

「心は私ではない」

もし、あなたが、「心は私である」と認めるならば、それは、有身見である。

有身見を打ち破らないのであれば、我々は、永遠に、四悪道に向かう事になる。

ひとたび、有身見が取り除かれたならば、以前(過去世を含む)においてなした所の、四悪道に堕ちる事になるであろう悪業は、力を失い、その為、(これより以降は)四悪道に生まれる事は、決してない。

故に、我々は修行を通して、一番最初に、断じ除かねばならないのは、有身見である。

(3-170につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>