皮膚等の、五法の業処(tacapañcaka kammaṭṭhāna)は、四念処禅修の中の、身念処に属する:
先に、頭髪、体毛、爪、歯と皮膚を、注視する。
老師は、業処に関して、親切にかつ明晰に、解説しなければならない。
その後に、一束の頭髪を出家希望者に渡して、以下の様に言う:
「子よ。この頭髪を見なさい。
そして、あなたの心をそれに向けなさい。
頭髪の色彩は、この様に醜い。
形状も醜く、匂いは臭く、人をして嫌悪せしめる;
それは、血液、膿、糞、尿、胆汁と痰の流れる所から生じる。
(故に)実に、人をして嫌悪せしめる;
それは、体毛、爪、歯などの不浄な物と共に生じるが故に、人をして嫌悪せしめる。」
(11-12につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>