南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-13)(私家版)

受には、三種類ある。

一番目は、楽受(sukha-vedana)で、喜ばしい所縁を体験する。

所縁は、あるものは喜ばしく、あるものは喜ばしくない。たとえば、あなたが甘いものを食べる時、甘い味が、舌根を衝撃するが、その時、あなたは喜ばしさを感じる。

反対に、あなたが苦味が嫌いでれば、苦味が舌根を衝撃する時、あなたは喜ばしくない所縁を体験する事になるが、これが苦受である。

すなわち、苦受とは、喜ばしくない事柄への体験を言う。

ある場面において、ある種の所縁は、特別強烈な特徴を持ち合わせておらず、これを中捨の所縁と言うが、あなたの舌が、この種の味を味わう時、「捨受」が生じて、中捨の所縁を体験する事になる。

(4-14につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>