帰依を求め受ける時、授戒師と出家希望者の両者は共に、
”Buddhaṃ saraṇaṃ gacchāmi”
の、一つひとつの単語の音節を、正確に誦しなければならない。
そうでなければ、帰依は無効となる。
故に、帰依を求め受ける時、(パーリ語の)有気音、無気音、長短母音の音節を、確実に発音しなければならない。
年をとった比丘は、歯がない事があり、そのために、正確に歯音(摩擦音。例えばt、d)を発音する事ができない。
もし、この様な比丘が、他人を剃髪得度しようとするならば、もう一人、別の比丘を指定して、パーリ語の部分を誦じて貰うのがよい。
己自身は、戒師にだけなる事。
(14-4につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>