Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(14-3)(私家版)

帰依を求め受ける時、授戒師と出家希望者の両者は共に、

”Buddhaṃ saraṇaṃ gacchāmi”

の、一つひとつの単語の音節を、正確に誦しなければならない。

そうでなければ、帰依は無効となる。

故に、帰依を求め受ける時、(パーリ語の)有気音、無気音、長短母音の音節を、確実に発音しなければならない。

年をとった比丘は、歯がない事があり、そのために、正確に歯音(摩擦音。例えばt、d)を発音する事ができない。

もし、この様な比丘が、他人を剃髪得度しようとするならば、もう一人、別の比丘を指定して、パーリ語の部分を誦じて貰うのがよい。

己自身は、戒師にだけなる事。

(14-4につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>