翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-35)(私家版)
作意の現起(現象)は、目標と対面する事。
作意は、船をコントロールして、目的地に向かわせる、舵の様である;
または、訓練を終えた馬を、目標に向かわせる御者の様である。
「作意」と「尋」の、二者の区別は、明確にしておく必要がある:
作意は、相応法を目標に転向させる作用。すなわち、注意力を目標に向かわせる事;
尋は、相応法を目標に投入する作用。
たとえば、ペーロン競漕の時、船には、前、中央、後ろに各々一人づつが乗るが、方向を指示するのは、後部の人で、彼こそが「作意」である。
前の席に乗る人は、船を漕ぐだけでなく、目的地に到着した時には、勝ちを名乗る旗を奪わねばならないが、これは「思」である;
真中の席にいるのが、「尋」である。
(4-36につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>