省察と思考を経ないで、資具を受用する事は、小事ではなく、非常に重い過失である。
仏陀在世の時、サーマネラが鉢の中の食物を、如理に省察も思考もしないまま、貪婪に受用しているのを見て、仏陀は即刻、誡告を行った:
”もし、私(仏陀)が第五番目のパーラジカを制定するとしたならば、それは、
’省察と思考を経ないまま鉢食を受用するならば、パーラジカとする’(注2)である。
しかし、飲食は、毎日欠く事のできない事柄であるが故に、これほど重い戒を制定するのは、適切ではない。”
(注2)Tato cintesiーー
”sace pañcamaṃ pārājikaṃ
paññapetuṃsakkā abhavissa、
apaccavekkhitāhāraparibhogo
pañcamaṃ pārājikaṃ katvā
paññapetabhobhaveyya.
Na pana sakkā evaṃkātuṃ、dhucapaṭisevanaṭṭhānañhetaṃ
sattānaṃ.”
《相応部・因縁相応・子肉喩経》より抜粋。
(15-10につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>