南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(15-9)(私家版)

省察と思考を経ないで、資具を受用する事は、小事ではなく、非常に重い過失である。

仏陀在世の時、サーマネラが鉢の中の食物を、如理に省察も思考もしないまま、貪婪に受用しているのを見て、仏陀は即刻、誡告を行った:

”もし、私(仏陀)が第五番目のパーラジカを制定するとしたならば、それは、

省察と思考を経ないまま鉢食を受用するならば、パーラジカとする’(注2)である。

しかし、飲食は、毎日欠く事のできない事柄であるが故に、これほど重い戒を制定するのは、適切ではない。”

(注2)Tato cintesiーー

”sace pañcamaṃ pārājikaṃ 

paññapetuṃsakkā abhavissa、

apaccavekkhitāhāraparibhogo

pañcamaṃ pārājikaṃ katvā 

paññapetabhobhaveyya.

Na pana sakkā evaṃkātuṃ、dhucapaṭisevanaṭṭhānañhetaṃ 

sattānaṃ.”

《相応部・因縁相応・子肉喩経》より抜粋。

(15-10につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>