南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(15-11)(私家版)

有学聖者が、資具を受用する、その形式は、嗣受用(dāyajjaparibhoga)と言う。

有学(sekkha)とは、通常、

入流聖者(sotāpanna)、

一来聖者(sakadāgāmi)、

不来聖者(anāgāmi)

を指すが、この三種類の聖者は、尚、引き続き、修習と学びを継続しなければならないが故に、有学聖者、と呼ぶ。

有学聖者は、すでに如来の子になっているが故に、その子嗣は、父親の財産を嗣ぐ事ができる。

教法に従って得た物品は、仏陀に属するが、有学聖者は、すでに、如来の子嗣の位に至っているが故に、資具に対する、所有権を享受する事ができる。

(彼らは)己自身が獲得した資具を、如法に善用する事ができる。

(15-12につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>