★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(15-12)(私家版)
阿羅漢聖者が資具を受用する、その形式は、主受用(sāmiparibhoga)という。というのも、彼は、すでに、貪欲の奴隷になって奴役させられる所の、枷・くびきから解放されており、主人の身分で以て、資具を受用する事ができるが故に。
阿羅漢はすでに諸々の漏を断じ除いており、その為、供養者に、大きな福報を得られせしめる様な、その様な能力を有しているが故に、どの様な方式でもってしても、供養を受ける事ができる。
こうした事から、阿羅漢聖者は、教法によって、物品を獲得する所の、主人であると言える。
(15-13につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>