南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(15-12)(私家版)

阿羅漢聖者が資具を受用する、その形式は、主受用(sāmiparibhoga)という。というのも、彼は、すでに、貪欲の奴隷になって奴役させられる所の、枷・くびきから解放されており、主人の身分で以て、資具を受用する事ができるが故に。

阿羅漢はすでに諸々の漏を断じ除いており、その為、供養者に、大きな福報を得られせしめる様な、その様な能力を有しているが故に、どの様な方式でもってしても、供養を受ける事ができる。

こうした事から、阿羅漢聖者は、教法によって、物品を獲得する所の、主人であると言える。

(15-13につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>