Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-2)(私家版)

もし、(上記の事を)実践できないのであれば、比丘は、少なくとも、毎日数回だけでも省察と思考するべきである。

それさえも、実践できないのであれば、早朝、明るくなる前に身体を起こし、当日受用する所の、すべての資具について省察と思考をしなければならない。

もし、その日が過ぎてしまって、比丘が、当日のすべての資具について、いまだ、省察と思考をしないならば、比丘は、”借受用”(注2)を犯した事になる。

(注2)借受用(iṇaparibhoga)。《清浄道論》では”借受用”とする。《解脱道論》では”負債受用”とする。その意味は、比丘が、資具について、如理受用できないという事は、一種の”負債”(義務の欠損)となるからである。

(16-3につづく)

<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/

Paññādhika Sayalay 般若精舎>