Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-62)(私家版)

天神の身体は、明るく光る為、天王が来た時、部屋全体が、燦爛として輝いた。

四大天王が礼拝した後、33天帝釈天天王もまた、シャーリプトラ尊者に礼拝に来た為、部屋は更に明るさを増した。彼の母親は心内で不思議に思った、今夜はどうして、いつもと様子が違うのか?

というのも、彼女には、天神は見えないが故に。

三番目に光明が生起したのは、シャーリプトラ尊者の母親が礼拝してやまない大梵天が、礼拝の為にやってきたからである。

彼女は、この様な光明によって部屋全体が明るく輝くのを見て、こらえきれずにシャーリプトラ尊者の部屋に入って行った。

シャーリプトラ尊者は、彼女の為に、ひとつひとつ説明してあげた。

「最初の光は、四大天王が、私に礼拝する為に来た為に生じたもの。」

この話を聞いて、母親は大変に喜んだ。己の息子がこれほど偉大な人物で、天神が彼に礼拝に来るなんて!

「二番目の光は、帝釈天のもの。」

彼女は更に喜んだ。「三番目の光は、あなたが毎日、礼拝する所の、大梵天です。彼が、私に礼拝するために来たのです。」

彼女は心内で思った:「大したものだ!私は長年礼拝して来たけれど、一度も大梵天に会ったことがない。私の息子は今、般涅槃しようとしている。彼が私の息子に礼拝するという事は、私の息子は、大梵天より偉いのではないか!」

(4-63につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>