天神の身体は、明るく光る為、天王が来た時、部屋全体が、燦爛として輝いた。
四大天王が礼拝した後、33天帝釈天天王もまた、シャーリプトラ尊者に礼拝に来た為、部屋は更に明るさを増した。彼の母親は心内で不思議に思った、今夜はどうして、いつもと様子が違うのか?
というのも、彼女には、天神は見えないが故に。
三番目に光明が生起したのは、シャーリプトラ尊者の母親が礼拝してやまない大梵天が、礼拝の為にやってきたからである。
彼女は、この様な光明によって部屋全体が明るく輝くのを見て、こらえきれずにシャーリプトラ尊者の部屋に入って行った。
シャーリプトラ尊者は、彼女の為に、ひとつひとつ説明してあげた。
「最初の光は、四大天王が、私に礼拝する為に来た為に生じたもの。」
この話を聞いて、母親は大変に喜んだ。己の息子がこれほど偉大な人物で、天神が彼に礼拝に来るなんて!
「二番目の光は、帝釈天のもの。」
彼女は更に喜んだ。「三番目の光は、あなたが毎日、礼拝する所の、大梵天です。彼が、私に礼拝するために来たのです。」
彼女は心内で思った:「大したものだ!私は長年礼拝して来たけれど、一度も大梵天に会ったことがない。私の息子は今、般涅槃しようとしている。彼が私の息子に礼拝するという事は、私の息子は、大梵天より偉いのではないか!」
(4-63につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>