南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-64)(私家版)

7、慢(māna)

特徴は、傲慢。

作用は、自賛。

現起(現象)は、虚栄。

この慢は、発狂した人の様で、根源は、貪から来ている。

己が、他人より優越していると思うか、または同等であるかと思うか、または他人より劣っていると思う。

これらは、皆、我慢(我あり、という感覚から生じる傲慢心、慢心)という心を生む。

己が他人より劣っていると思う時、如何にして我慢は生まれるのか?

たとえば、ある貧乏人が、お金持ちを見て、

「私は彼に依存なんか、していないぞ!

彼など、別に大したことはない!

私は自分の力でお金を稼ぐのだ!」と思う。

これを我慢(慢心、傲慢心)という。

(6-65につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>