または子供時代に、正月などの目出度い節句の時、母親が鶏を絞めるのを、あなたはその足を掴んで、母親の作業がしやすい様に、協力したかも知れない。
今、仏法を聞くと、あなたはこの行為は間違ったものだと思い、後悔する。
己自身のすでに造した悪を後悔するのを、悪作、という。
実践しなかった善行を後悔するのも、また悪作である。
たとえば、母親が亡くなって初めて、親孝行をしてこなかったと、後悔する、等。
こうした事から、後悔は二種類ある:
すなわち、一番目は、すでになした悪、もうひとつは、いまだなしていない善。
後悔は、よくない心所であり、往生する時に、過去に造した悪を後悔するならば、四悪道に堕ちるかもしれない。
(6-70につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>