南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-69)(私家版)

または子供時代に、正月などの目出度い節句の時、母親が鶏を絞めるのを、あなたはその足を掴んで、母親の作業がしやすい様に、協力したかも知れない。

今、仏法を聞くと、あなたはこの行為は間違ったものだと思い、後悔する。

己自身のすでに造した悪を後悔するのを、悪作、という。

実践しなかった善行を後悔するのも、また悪作である。

たとえば、母親が亡くなって初めて、親孝行をしてこなかったと、後悔する、等。

こうした事から、後悔は二種類ある:

すなわち、一番目は、すでになした悪、もうひとつは、いまだなしていない善。

後悔は、よくない心所であり、往生する時に、過去に造した悪を後悔するならば、四悪道に堕ちるかもしれない。

(6-70につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>