Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-76)(私家版)

14、疑(vicikīcchā)

特徴は、懐疑。

作用は、動揺。

現起(現象)は、優柔不断及び多く種類の立場(の堅持)。

近因は、不如理作意。

疑は、一個の痴が因となる。

疑には、八種類ある:

仏陀への疑、仏法への疑、僧(サンガ)への疑。

戒定慧三学への疑、

過去の五蘊への疑、

未来の五蘊への疑、

過去と未来の五蘊への疑・・・これは過去と未来の二つの世に関するもの・・・

縁起の法則または因果の法則への疑。

もし、この八種類の内の一個にも懐疑が生じるならば、心中には

「捨具疑相応無行一心」が生じたことになる。

(6-77につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>