14、疑(vicikīcchā)
特徴は、懐疑。
作用は、動揺。
現起(現象)は、優柔不断及び多く種類の立場(の堅持)。
近因は、不如理作意。
疑は、一個の痴が因となる。
疑には、八種類ある:
仏陀への疑、仏法への疑、僧(サンガ)への疑。
戒定慧三学への疑、
過去の五蘊への疑、
未来の五蘊への疑、
過去と未来の五蘊への疑・・・これは過去と未来の二つの世に関するもの・・・
縁起の法則または因果の法則への疑。
もし、この八種類の内の一個にも懐疑が生じるならば、心中には
「捨具疑相応無行一心」が生じたことになる。
(6-77につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>