邪見と慢は、貪を因とする;
嫉妬、慳、悪作は、瞋を因とする;
昏沈、睡眠は、有行の心に属する;
疑は、疑を因とする。
以下において、食べ物、味に対して起こす貪をもって、貪根心と不善心所の結合(相互関係)を説明する。
もし、(心が)貪を生起せしめても、悪報を齎すことはないと考えて、能動的、自動的に、食べ物を味わうならば、その時に生起する心王は
「悦具邪見相応無行一心」といい、
次に、7個の遍一切心心所:
「触、受、想、思、一境性、名命根、作意」と
6個の雑心所:
「尋・伺・勝解・精進・喜・欲」に、その上に4個の遍一切不善心心所が加わる:
「痴、無慙、無愧、掉挙」。
「貪根心」であるが故に、必ず「貪」と「邪見相応」が存在し、故に、必ずや「邪見」が存在する。
(6-85につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>