その上に、4個の遍一切不善心心所を加える。最後は「瞋」と「嫉妬」である。合計19個の名法になる。
もし、友達がその人にこう言ったとする:
「同期の人より、あなたの方が成績がよいのに、なぜ、同期の人が昇進したのかしら?」
その後、この人は、同期の人に、嫉妬の心を起こすとするならば、この時生起するのは「憂具瞋恚相応有行一心」、合計21個の名法がある事になる。上記は、有行一心であるが故に、昏沈と睡眠を加える、すなわち、19に2を加えるので、合計21になる。
生活の中において、12個の不善心があり、また、種々の不善心所もある。
ゆっくりと、己自身の心を、研究してみたいものである。不善心が生起する時、「思」心は、人をして、業を累積せしめるが、しかし、必ず、貪、瞋、痴と相応して、初めて不善業の累積、となる。
「思」は、遍一切心心所であり、不善心と相応すれば、それは不善であり;善心と相応すれば、それは善である。
(「思」が)果報心、唯作心と相応する時、業を累積する事はない。
(7-1につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>