南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(7-18)(私家版)

故に、仏陀は「慙と愧」は世間的な護法である、と言う。この二者がなければ、世間は混乱の向かってしまう。

人類は、慙愧があるが故に、狼や犬の様に、性的な関係性の紊乱を齎す事がない。

ただ、今日の世情下、時代が変化している中において、我々出家者が、仏法を宣揚する任務を携えて(活動するのは)、世間を護るためである。

みなが因果を理解して、悪行に対して恐れを感じるならば、それは回避される事になる。

結果、我々は無形の内に、世界の平和を維持、保護し、人々に幸福を齎している。

持戒者は他人を傷つけないだけでなく、他者に安全をも提供する。

故に、持戒(の実践は)非常に重要である。

人として、父母とそて、あなたの子供に、戒律を護る様に諭しなさい。

己自身の幸福に思いを致す事は、すなわち、他人に安全を提供する事でもあり、それは最終的には、国家の為、社会の為、世界の為、平和な環境を作りだす事ができるのである。

(7-19につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>