5、無貪(alobha)
特徴は、心が貪欲に欲求しない事、または目標に執着しない事。ちょうど、水滴が、蓮の葉に粘着しないが如くに。水滴は、一瞬蓮の葉の上に乗っても、即刻、葉から、すべり落ちる。まったく執着、執取する事が無い。
これが、不貪の特徴である。
作用は、執着しない事。
それは解脱した比丘の様である。
現起(現象)は、無著(無執着)。
近因は如理作意。
無貪は、無貪であるだけでなく、ポジティブな品徳を含む。たとえば、布施をすることもまた無貪である。己の財物を差し出すことができるという事は、あなたの心中に、財物への執着がない事を著している。捨離、出家して五欲への追求を放棄することもまた、無貪である。己自身の家族に執着しない事、これもまた無貪である。
(7-20につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>