南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(7-25)(私家版) 

14-15 身適業性(kāya-kammaññatā)と

心適業性(citta-kammaññatā)

この二種類の適業性の、それぞれの特徴は、心所と心の不適業性、すなわち、心が操作しにくいという(問題)を取り除くものである。

作用は、心と心所の不適業性の打破。

現起(現象)は、心所と心が、ある種の目標を取る事に成功する事。

初心者は、呼吸を観察する時、何をどうしてよいか分からない、得心がいかない時があるが、それはすなわち、身適業性と、心適業性を欠いたためである。

もし、あなたが、適業性をもって、安般念を目標に取る時、心は容易に専注し、非常に容易に操作できる事に気がつくであろう。

呼吸を観察する事に得心が行く時、その時、身適業性と、心適業性が、存在する、というのである。

故に、それらは、心所と心の、作業に適さないという、その他の蓋、諸々の蓋は、五蓋等々をいうのあるが、それらを対治するものである、と言える。

(7-26につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>