14-15 身適業性(kāya-kammaññatā)と
心適業性(citta-kammaññatā)
この二種類の適業性の、それぞれの特徴は、心所と心の不適業性、すなわち、心が操作しにくいという(問題)を取り除くものである。
作用は、心と心所の不適業性の打破。
現起(現象)は、心所と心が、ある種の目標を取る事に成功する事。
初心者は、呼吸を観察する時、何をどうしてよいか分からない、得心がいかない時があるが、それはすなわち、身適業性と、心適業性を欠いたためである。
もし、あなたが、適業性をもって、安般念を目標に取る時、心は容易に専注し、非常に容易に操作できる事に気がつくであろう。
呼吸を観察する事に得心が行く時、その時、身適業性と、心適業性が、存在する、というのである。
故に、それらは、心所と心の、作業に適さないという、その他の蓋、諸々の蓋は、五蓋等々をいうのあるが、それらを対治するものである、と言える。
(7-26につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>